・いつも疲れている
・寝ても疲れがとれない
・朝なかなか起きられない
そんな慢性的な疲れがある人は、もしかしたら歯周病のせいかもしれません。
えっ、歯周病と疲れって何か関係あるの?
そう思われるかもしれませんが、関係あるんです。
歯周病は歯茎が腫れる『炎症』です。
人の身体は炎症が起きるとその炎症を抑えようと、あるホルモンを出します。
そのホルモンは『コルチゾール』といいます。
コルチゾールは「副腎」という臓器から分泌され、炎症を抑える他、
血糖値が下がり過ぎないように調整したり、ストレスに対抗する役割を担っています。
(コルチゾールが炎症を抑えようとしても、歯周病の主原因である細菌がいる限り抑えられないのですが…)
コルチゾールが適切に分泌されているうちはやる気があって頑張れるのですが、
慢性的な炎症が続き、常に分泌されているような状態が長く続くと、
やがて今度はコルチゾールが分泌されなくなってしまいます。
そうなってくると血糖値が維持できなくなったり、ストレスに弱くなったりして、
いよいよ疲れが溜まるようになり、休んでも疲れがとれないという事態になるというわけです。
このような状態をコルチゾールを分泌する副腎が疲れている『副腎疲労』と呼びます。
副腎疲労による慢性疲労は、口の中の慢性的な炎症である歯周病や根尖病巣(歯の根っこの膿)でも起こり、
口の中の状態が身体に影響する一つの例と言えます。
また、副腎疲労は身体の他の臓器の炎症でも起こったり、ストレス過多などでも起こりますので、
疲れやすい人は、一度自分の口の中や身体に炎症がないか、チェックする必要があるかもしれません。